カップボードを選ぶとき、奥行き・扉・コンセント・ゴミ箱・高さなど、確認すべきポイントは思った以上に多いです。プランナーとして10年やってきた中で感じるのは、後悔する方の多くが「なんとなく決めてしまった」という共通点を持っているということです。
このチェックリストは、実際のプランニングで使っている確認項目をまとめたものです。上から順番に確認していけば、カップボード選びで大きく外すことはほぼなくなります。設置前の最終確認として活用してください。
ステップ1:置く物を書き出して採寸する
カップボードの設計は「何を置くか」を決めることから始まります。先に家電や収納する物のサイズを把握しておかないと、後から「入らなかった」「乗らなかった」という後悔につながります。
まず電子レンジ・炊飯器・電気ケトル・トースター・コーヒーメーカーなど、カップボードの上に置く予定の家電をすべて書き出してください。次にそれぞれの幅・奥行き・高さを実際に測ります。このとき、ハンドルや蒸気口の出っ張り、フタを開けたときの高さまで含めて確認しておくと採寸ミスを防げます。カタログのサイズと実寸が異なるケースは珍しくありません。
□ 置く家電をすべて書き出した
□ 各家電の幅・奥行き・高さをハンドルまで含めて実測した
□ 炊飯器のフタを開けたときの高さを確認した
□ 蒸気の出る家電の置き場を決めた
ステップ2:奥行きと引き出し内寸を確認する
奥行きはカップボード選びで最も後悔が出やすいポイントです。本体の奥行きと実際に収納できる引き出しの内寸は別物なので、両方を確認しておく必要があります。
本体奥行き45cmでも引き出しの内寸は30cm程度、65cmでも内寸は50cm前後にとどまるケースがあります。ショールームで実際の内寸を確認してから奥行きを決めましょう。また奥行きを深くすればするほど通路が狭くなります。キッチンとカップボードの間の通路幅が850mm以上確保できるかも合わせて確認してください。
□ 奥行きを置く家電の実寸から逆算して決めた
□ 引き出しの内寸をショールームで確認した
□ 通路幅が850mm以上確保できることを確認した
□ 吊り戸棚を付ける場合は天板からの距離(65cm程度)を確認した
ステップ3:扉のタイプと収納計画を決める
引き出しと開き扉はそれぞれ得意なことが違います。どちらか一方に統一するより、場所ごとに使い分ける方が後悔しにくいです。よく使う物・重い物は引き出しに、背の高い物・使用頻度が低い物は開き扉に振り分けるのが基本です。
引き出しを選ぶときは必ずショールームでソフトクローズの効き方を確認してください。メーカーによって開閉の重さと静音性が大きく異なります。また収納量は現状の7〜8割が埋まる程度を目安にしておくと、住み始めてから物が増えても余裕を持って対応できます。
□ 引き出しと開き扉の使い分けを決めた
□ よく使う物・重い物は下段の引き出しに割り当てた
□ 背の高い物・ストックは開き扉や吊り戸棚に割り当てた
□ 収納量は現状の7〜8割が埋まる程度を目安にした
□ ショールームでソフトクローズを実際に確認した
ステップ4:コンセント・ゴミ箱・高さを確認する
この3点は住んでから後悔しやすい代表格です。設計段階でしっかり決めておかないと、後から変更するのが難しくなります。
コンセントは使う家電の数より少し多めに確保しておくのが鉄則です。炊飯器と電子レンジを同時に使う場合は専用回路も検討してください。ゴミ箱は品番を先に決めてからスペースを設計します。カウンターの高さは、実際にショールームで立って作業する姿勢を確かめてから決めることをおすすめします。
□ コンセントの口数と位置を図面に書き込んだ(目安4〜6口)
□ 炊飯器と電子レンジの専用回路を検討した
□ ゴミ箱の品番・個数・サイズを決め、定位置を確保した
□ ゴミ箱の高さに合わせて上部スペースの使い方を決めた
□ カウンターの高さをショールームで実際に確認した
□ 搬入経路(玄関・廊下・ドア幅)のサイズを測った
ステップ5:見た目の最終チェック
機能面だけでなく、見た目のバランスも設計段階で確認しておきましょう。住んでから「統一感がない」と感じても変更するのは大変です。
LDK全体の色調を2〜3色に絞ると統一感が出やすいです。キッチン本体・床・建具のどれかと色を揃えるか、トーンを合わせるだけでまとまりが生まれます。オーダー家具の場合は必ずしもキッチンメーカーと揃える必要はなく、床や壁の素材感に合わせて選ぶ方が空間全体がきれいにまとまることが多いです。
□ キッチン本体・床・建具との色と素材の相性を確認した
□ LDK全体の色調を2〜3色に絞った
□ ショールームで実際に立ち、作業姿勢と使い勝手を確かめた
□ LDKから見える位置の場合、リビング側からの見た目も確認した
ショールームで必ず確認してほしいこと
どんなに事前に調べても、実物を見ないで決めると後悔するリスクが残ります。ショールームでは以下を必ず自分の手で確かめてください。
引き出しを実際に引いてソフトクローズの効き方と重さを確認する。扉の表面を触って傷がつきにくいか・汚れが拭き取りやすいかを確かめる。天板に少し水を付けてみて拭き取りやすさを確認する。実際に前に立って、カウンターの高さが体に合っているかを体で確かめる。家族の中でカップボードを一番よく使う人と一緒にショールームに行くことをおすすめします。
まとめ
カップボードは「採寸→奥行きと内寸→扉と収納計画→コンセント・ゴミ箱・高さ→見た目」の順で確認していけば、住んでからの後悔をぐっと減らせます。このチェックリストを片手に、ショールームで実物を確かめながら納得のいく一台を選んでください。どうしても迷ったときは、現役プランナーや専門家に相談するのが一番確実です。
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