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パントリーなしで後悔する人の特徴3つ|代替収納と対策を現役プランナーが解説

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「パントリーを作らなかったけど、これで本当によかったのか不安」——間取りが決まったあとに、こう相談されることがあります。この記事は、すでにパントリーを作らないと決めた方、あるいは間取りの都合でパントリーを諦めることになった方に向けて書いています。まだ「パントリーがいるかどうか」自体で迷っている場合は、まずパントリーはいる?いらない?の記事を先に読んでいただくことをおすすめします。

10年間プランナーをしてきた中で、パントリーなしで後悔してしまう方には、いくつか共通するパターンがあります。この記事では、その特徴と、後悔しないための対策を具体的にお伝えします。

間取りの検討段階では「パントリーは憧れだけど、うちには難しそう」という結論に落ち着くことは珍しくありません。実際、住宅の床面積には限りがあり、すべての希望を詰め込めるわけではないからです。ただし、パントリーを見送ったこと自体が問題なのではなく、その分の収納をどこか別の場所で確保できているかどうかが、後々の満足度を大きく左右します。この記事では、実際にどんな状況で後悔が生まれやすいのか、そして今からでもできる対策を整理していきます。

📌 この記事はこんな人向けです

  • パントリーを作らないことに決めたが、不安が残っている
  • 間取りの都合でパントリーを諦めることになった
  • パントリーなしで実際に後悔した人の話を知りたい
目次

パントリーなしで後悔する人の特徴3つ

現場での相談を振り返ると、パントリーなしで後悔してしまう方には、次の3つの特徴がよく見られます。

特徴①:まとめ買いの習慣がある
週末にまとめて食材を買い込むタイプのご家庭は、ストックの量そのものが多くなります。ある4人家族の方は、週末にまとめ買いをする生活スタイルだったにもかかわらずパントリーを作らなかった結果、入居から3ヶ月ほどでカップボードのストック用の引き出しがいっぱいになり、カウンターの上に飲料や缶詰を置くようになってしまったと話していました。

特徴②:使用頻度の低い調理家電が複数ある
ホットプレート、餅つき機、たこ焼き器など、季節や行事で使う家電をいくつも持っているご家庭も要注意です。これらは普段は使わないため、しまい込む専用の場所がないと、床に直置きされたままになりやすく、キッチン周りが徐々に手狭に感じられていきます。

特徴③:カップボードの幅を最小限にしていた
パントリーを作らない代わりにカップボードの容量を増やす、という判断ができていればよいのですが、コストや間取りの都合でカップボードの幅も最小限(1600mm程度)にとどめてしまったご家庭は、収納の逃げ場がなくなり、後悔につながりやすい傾向があります。

⚠️ 後悔しやすい人に共通する傾向

まとめ買いの習慣がある+使用頻度の低い家電が多い+カップボードの容量も最小限——この3つが重なると、後悔のリスクがかなり高くなります。

実際にあった相談事例

ここで、実際に現場であった相談内容を一つ紹介します。ある共働きのご夫婦は、当初「パントリーは憧れだけど、予算的に厳しいので諦めます」というご相談でした。ただ詳しくお話を伺うと、ネット通販でまとめ買いをする習慣があり、飲料水やレトルト食品のストックが多いタイプだと分かりました。

そこで、パントリーを作らない代わりに、カップボードの幅を当初計画していた1600mmから1800mmに広げ、さらに吊り戸棚も標準よりワンサイズ大きいものに変更するご提案をしました。結果として、入居後も「思ったより収納に困っていない」というお声をいただいています。このように、パントリーという名前にこだわらず、代替手段を具体的に設計することで、後悔を避けられるケースは多くあります。

家族構成によっても後悔しやすさは変わる

特徴3つに加えて、家族構成による違いも見逃せません。特に注意したいのは、これから子どもが生まれる予定がある、あるいはお子さんがまだ小さいご家庭です。子育て中は、オムツや粉ミルクのストック、非常用の備蓄品など、想像以上に「かさばる物」が増えていきます。入居時点では「今のところ大丈夫」と感じていても、数年後に振り返ると収納量が全く足りていなかった、というケースは少なくありません。

また、来客が多いご家庭や、季節ごとのイベント(お正月やクリスマスなど)を大切にされるご家庭も、来客用の食器やイベント用品のストックが必要になるため、パントリーなしの影響を受けやすい傾向があります。逆に、単身者や共働きで家にいる時間が短いご家庭は、そもそもストックの絶対量が少ないため、パントリーなしでも困りにくいという特徴があります。

逆に、パントリーなしで後悔しなかった人の特徴

一方で、パントリーを作らなかったことに全く不満を感じていない、というご家庭ももちろん存在します。共通しているのは、次のような特徴です。

  • 食材のストックをあまり持たず、こまめに買い物に行くスタイル
  • カップボードの幅を1800mm以上確保できており、収納量に余裕がある
  • 吊り戸棚やリビング側のカウンター収納など、代替の収納場所を意識的に確保していた

つまり、パントリーの有無そのものよりも、「収納の総量」を他の場所でしっかり確保できていたかどうかが、後悔するかしないかの分かれ目になっています。実際に、パントリーなしで快適に暮らしているご家庭にお話を伺うと、「最初からパントリーは作らないと決めていたので、その分カップボードや吊り戸棚にしっかり予算とスペースを回した」という声をよく聞きます。パントリーを諦めた代わりに何もしなかったのではなく、別の形で収納量を補う工夫をしていた、という点が共通しています。

パントリーなしでも後悔しないための対策

もしすでにパントリーを作らない方向で進んでいる、あるいは間取り上どうしても難しいという場合は、以下の対策を組み合わせることで、後悔のリスクをかなり下げられます。

💡 パントリーの代わりにできる3つの対策

  • カップボードの幅を広げる:可能であれば1800mm以上、余裕があれば2100mm以上を確保する
  • 吊り戸棚を最大限活用する:使用頻度の低い調理家電やストック品の置き場として設ける
  • リビング側のカウンター収納を設ける:対面キッチンであれば、日用品のストックなどをこちらに逃がす

特に効果が大きいのは、カップボードの幅を広げることです。以前お伝えした通り、幅1800mmであればゴミ箱・炊飯器・引き出し収納をバランスよく配置でき、パントリーがなくても十分な収納量を確保できるケースが多くあります。

もし複数の対策を組み合わせる余地がある場合は、優先順位をつけて考えることをおすすめします。まず最優先はカップボードの幅で、次に吊り戸棚、最後にカウンター収納という順番です。理由は、カップボードは毎日の動線の中心にあり、収納量の底上げ効果が最も大きいためです。吊り戸棚やカウンター収納は、カップボードだけでは補いきれない部分を埋める、補助的な位置づけとして考えると計画が立てやすくなります。

また、キッチン内だけで完結させようとせず、家全体の収納配分を見直すという視点も大切です。例えば玄関脇に土間収納やシューズインクローゼットがあれば、そこに飲料や日用品のストックの一部を移すことができますし、廊下やリビングに可動棚付きの収納があれば、キッチン家電の一部をそちらに逃がすことも可能です。パントリーという専用スペースがなくても、家全体で「収納の総量」を確保するという発想に切り替えると、選択肢はぐっと広がります。

「後から後付けできるか」正直にお伝えします

「住み始めてから、やっぱりパントリーが欲しくなったら後付けできますか」という質問もよく受けます。正直にお伝えすると、パントリーの後付けは、吊り戸棚などに比べてかなりハードルが高いです。

吊り戸棚であれば壁面に取り付けるだけで済むケースが多いのに対し、パントリーは間仕切りを新設したり、収納スペースそのものを新たに確保したりする必要があり、大掛かりなリフォーム工事になりがちです。費用も数十万円単位になることが多く、気軽に「あとから」とはいきません。

だからこそ、間取りを決める最初の段階での判断が非常に重要になります。「なんとなく後からでも」という考えは避け、この記事で紹介した特徴に当てはまるかどうかを、事前にしっかり確認しておくことをおすすめします。

それでも「どうしても収納が足りない」と感じた場合、パントリーの新設ではなく、次のような比較的取り組みやすい方法から検討するのが現実的です。

  • 納戸やクローゼットの一部を、食品ストック専用のスペースとして転用する
  • 市販の突っ張りラックや棚を活用し、廊下やキッチン周辺のデッドスペースに簡易的な収納を作る
  • 使用頻度の低い季節家電やイベント用品を、キッチンから離れた場所(ベランダ収納や玄関収納など)に分散させる

これらは大掛かりな工事を伴わず、比較的低コストで実践できる方法です。パントリーそのものを後付けするよりも現実的な選択肢として、覚えておくとよいでしょう。

後悔しないためのチェックリスト

最後に、これからパントリーなしで計画を進める方に向けて、事前に確認しておきたいポイントをチェックリストにまとめました。

✅ パントリーなしで進める前のチェックリスト

  • カップボードの幅を1800mm以上確保できているか
  • 吊り戸棚を設置する予定はあるか、その収納力は十分か
  • まとめ買いの習慣があるかどうかを家族で確認したか
  • 使用頻度の低い調理家電の数と置き場所を洗い出したか
  • 将来的な家族構成の変化(出産・子どもの成長など)を考慮したか
  • 来客やイベントの頻度から、追加で必要になりそうな収納量をイメージできているか

これらの項目に自信を持って答えられるようであれば、パントリーなしで進めても大きな後悔にはつながりにくいはずです。逆に、いくつか不安が残る項目がある場合は、間取りが確定する前に、もう一度収納計画を見直してみることをおすすめします。

プランナーKの本音:迷ったら「収納の総量」で判断する

🙋 現役プランナーとして正直に言うと……

パントリーなしで進める方に、私が必ずお伝えしているのはこうです。

パントリーという『名前』にこだわらず、収納の総量で考えてください

パントリーがなくても、カップボードや吊り戸棚でしっかり収納量を確保できていれば、後悔することはほとんどありません。逆に、パントリーがあっても他の収納が手薄であれば、結局どこかで収納不足に悩むことになります。以前の記事でもお伝えした通り、まずはカップボードにしっかり幅を確保すること。その考え方が、パントリーの有無に関わらず、後悔しない収納計画の土台になります。

まとめ:パントリーなしで後悔しないために

  • ⚠️ 後悔しやすい人 → まとめ買い習慣+家電多め+カップボード最小限の組み合わせ
  • 後悔しない人 → 収納の総量を他の場所でしっかり確保できている
  • 💡 対策 → カップボードの拡張、吊り戸棚の活用、カウンター収納の追加
  • 🚫 後付けは大掛かり → 最初の判断が重要
  • 🙋 迷ったら → 収納の「総量」で判断する

パントリーは魅力的な収納ですが、なくても後悔しないご家庭はたくさんあります。大切なのは、パントリーという名前にこだわることではなく、ご家庭に必要な収納の総量を、どこかでしっかり確保できているかどうかです。この記事の内容を参考に、ご自宅の収納計画を見直してみてください。

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