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引き出しと開き扉、どちらを選ぶ?後悔しない決め方|現役プランナーが本音で解説

カップボードを選ぶとき「引き出しと開き扉、どっちがいいですか?」という質問は本当によく受けます。ショールームでスタッフに聞いても「どちらも良い点があります」と言われて、結局決め手がないまま帰ってくる方も多いのではないでしょうか。

プランナーとして正直に言うと、この質問に一言で答えるのは難しいです。ただ、使い方と収納する物を整理すると、自分に合った答えが必ず見えてきます。この記事では引き出しと開き扉それぞれの特徴と、現場でよく提案している選び方の考え方をお伝えします。

目次

引き出しタイプとはどんなものか

引き出しは箱状の収納スペースを前に引き出して使うタイプです。上から中身を見渡せて、奥まで引き出せるのが最大の強みです。食器棚やキッチン収納では最もよく使われる形式で、毎日使う食器・鍋・フライパン・調理小物など、取り出し頻度の高い物の収納に向いています。

引き出しの3つのメリット

① 取り出しやすさが抜群
引き出しを引くだけで中身が一目で見渡せます。奥の物も手前まで出てくるため、棚の奥に手を伸ばす必要がありません。特に下段に使うと、しゃがんで奥に手を伸ばす動作がなくなり、毎日の動線がラクになります。重い鍋や食器を出し入れするときも、腰への負担が少なくなります。

② デッドスペースが生まれにくい
引き出しは奥まで引き出せるため、奥の物も取り出しやすいです。開き扉と比べて奥がデッドスペースになりにくいのが強みです。整理した状態を保ちやすく、何がどこにあるかが一目で分かります。

③ ソフトクローズで快適・安全
ソフトクローズ付きの引き出しレールを選べば、引き出しをそっと押すだけでゆっくり静かに閉まります。子どもが勢いよく閉めても大きな音が出ず、食器へのダメージも減ります。現場でもこの機能の有無を確認するよう施主にアドバイスしています。ショールームで必ず実際に引いてみて、開閉の重さと静音性を体で確かめてください。

引き出しの2つのデメリット

① 高さのある物が入れにくい
引き出しには高さの制限があります。ペットボトルのケース・米袋・大型の調理器具など、高さのある物は引き出しに入れられないことがあります。こういった物は開き扉の収納スペースに分けて収納するのがおすすめです。

② 価格が高くなりやすい
引き出しはレールや金具のコストがかかるため、開き扉と比べて価格が上がります。全段引き出しにするとコストが大きく上がるため、本当に必要な場所だけ引き出しにして他は開き扉にする方法でコストを抑えられます。

開き扉タイプとはどんなものか

開き扉は扉を横に開いて中の棚板を使うタイプです。内部の棚板の高さを自由に調整できるため、どんなサイズの物でも柔軟に収納できます。引き出しにはできない背の高い物の収納が最大の強みです。

開き扉の3つのメリット

① 収納の柔軟性が高い
棚板の高さを自由に変えられるため、ペットボトルのケース・米袋・大型の鍋・ホットプレートなど、背が高く形が不規則な物でも収納できます。引き出しでは対応できない物の置き場として重宝します。

② 収納量が多く取りやすい
同じサイズで比べると、引き出しより開き扉の方が収納量を多く確保しやすいです。引き出しはレールや引き出しの箱の分だけ収納スペースが減りますが、開き扉はそのロスがありません。

③ 価格を抑えやすい
引き出しと比べて構造がシンプルなため、価格が抑えやすいです。予算に制限がある場合は、よく使う場所だけ引き出しにして残りを開き扉にすることでコストをコントロールできます。

開き扉の2つのデメリット

① 奥の物が取り出しにくい
開き扉の内部は奥の物が見えにくく、取り出すためにかがんで奥に手を伸ばす必要があります。奥行きが深いほどこの問題が顕著になります。奥がデッドスペースになりやすいので、可動棚にして棚の段数を増やすか、収納ボックスを使って手前まで引き出せる工夫をするのがおすすめです。

② 扉を開けるスペースが必要
扉を全開にするためのスペースが必要です。扉の開く方向に冷蔵庫や他の家具がある場合、全開できないことがあります。設置前に開口スペースを確認しておきましょう。

現場でよく提案する使い分けパターン

引き出しと開き扉はどちらか一方に統一するより、場所ごとに使い分けるのが最も後悔しにくい選択です。現場でよく提案しているパターンを紹介します。

パターン①:下段引き出し+上段開き扉
最もオーソドックスな組み合わせです。毎日使う食器・鍋は下段の引き出しに、背の高いストック品や使用頻度の低い調理器具は上段の開き扉に収めます。使い勝手と収納量のバランスが取れた構成です。

パターン②:2段目を一番深い引き出しに
引き出しを選ぶとき、最下段を一番大きくするのがオーソドックスですが、2段目を一番深い引き出しにする方法もあります。重い物をやや高い位置に収めることで、しゃがまずに取り出せて体がラクです。腰や膝に不安がある方に特におすすめしています。

パターン③:コスト重視なら引き出しを絞る
予算を抑えたい場合は、毎日使う食器を入れる段だけ引き出しにして、他は開き扉にする方法が有効です。引き出しの恩恵を最も受けられる場所に絞ることで、コストと使い勝手を両立できます。

こんな人には引き出しをおすすめします

毎日料理をする方・重い鍋や食器が多い方・腰や膝に不安がある方・小さなお子さんがいるご家庭には、引き出し中心のカップボードが向いています。使いやすさへの投資と考えると、多少コストが上がっても長期的に満足度が高くなることが多いです。

こんな人には開き扉をおすすめします

ストック品が多く背の高い物を収納したい方・コストを抑えたい方・インテリアにこだわりたい方には開き扉が向いています。可動棚を組み合わせれば収納の柔軟性も上がります。

まとめ

引き出しは「取り出しやすさ」、開き扉は「収納の柔軟性とコスト」が強みです。どちらが正解かは収納する物と使い方によって変わります。迷ったときは「よく使う物・重い物は引き出し、背の高い物・ストックは開き扉」という使い分けから考えると、後悔しにくいレイアウトになります。必ずショールームで実際に引き出しを引いてみて、使い心地を体で確かめてから決めてください。

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