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カップボード選びで迷ったら読む記事|主要6メーカーを現役プランナーが比較

目次

カップボード選び、メーカーで何が変わるのか

カップボードを選ぶとき、どのメーカーにするか迷う方はとても多いです。メーカーによって素材・機能・価格帯・デザインの方向性が大きく異なるため、何を優先するかによって選ぶべきメーカーが変わってきます。この記事では、現役プランナーの視点から主要5メーカーとフルオーダーの特徴を比較します。

メーカーを選ぶ前に決めておくべきこと

比較する前に、自分の優先順位を整理しておくと選びやすくなります。

① キッチンとの統一感
システムキッチンと同じメーカーで揃えると素材・色が合わせやすいです。ただし必ずしも同じメーカーにする必要はなく、床・壁・建具との相性で選んでも空間はまとまります。

② メンテナンス性
毎日使うカップボードは、掃除のしやすさと耐久性が長く使ううえで重要です。素材によって大きく差が出ます。

③ 予算
メーカーによって価格帯が大きく異なります。工事費込みで20〜100万円以上になることもあるため、予算の上限を決めておくと絞りやすくなります。

① タカラスタンダード

タカラスタンダードといえばホーローです。カップボードの扉・内部にもホーロー素材を採用しており、においや汚れが染み込まず、アルコール除菌ができます。これは他のメーカーにはない大きな強みです。

代表シリーズは「オフェリア」で、カップボードの内部もホーロー張りになっているため、棚板の汚れが拭き取りやすく、マグネット式の収納グッズを自由に取り付けられます。棚板は可動式で高さを自由に変えられるため、収納する物に合わせてカスタマイズしやすいです。

引き出しはサイレントレール仕様が標準的で、静かにゆっくり閉まります。開閉時の重さについてはホーロー素材の特性上、木製キャビネットより若干重く感じることがあります。必ずショールームで実際に触れて確認することをおすすめします。

電動昇降カップボードも展開しており、ボタンひとつで棚が手元まで降りてくる機能は、背の低い方や高齢の方にとって非常に使いやすいです。保証期間はメーカー保証1年が基本ですが、施工業者による延長保証が付くことが多いです。

サイズ目安:幅60〜240cm、奥行き45cm前後
価格帯目安:工事費込みで30〜70万円程度

タカラスタンダードのショールームを見てみる

② リクシル(LIXIL)

リクシルは国内最大手の住宅設備メーカーで、カップボードのラインナップが最も豊富なメーカーのひとつです。代表シリーズは「シエラS」と「ノクト」で、それぞれキッチン本体と組み合わせてトータルコーディネートできます。

最新の「ノクト」シリーズは40色以上のカラーバリエーションを展開しており、フラップ扉タイプも選べます。木目調からマットな無地まで幅広いデザインがあり、LDKのインテリアに合わせやすいのが強みです。引き出しはサイレントレール仕様で使いやすく、収納構成の自由度も高いです。

「これといった大きな特徴はないが全体バランスが良い」というのが率直な印象です。機能・デザイン・価格帯がバランスよくまとまっており、特にこだわりがなくキッチンと統一したい方に向いています。取り扱い業者が多いため、リフォームでも新築でも対応しやすいのもメリットです。

サイズ目安:幅45〜270cm、奥行き45cm前後
価格帯目安:工事費込みで25〜60万円程度

リクシルの公式サイトを見る

③ パナソニック

パナソニックは家電メーカーとしての強みをキッチン設備に活かしているのが特徴です。代表シリーズは「Vスタイル」で、ウォール・ミドル・フロアの3ユニットを組み合わせてプランニングします。

IHヒーターやレンジフードなど、パナソニックの家電との連携を意識した設計になっており、家電をまとめてパナソニックで揃えたい方に特に向いています。引き出しの静音性・スムーズさは業界トップクラスという評判があり、実際にショールームで引いてみると違いを実感できます。

扉の化粧面材はメラミン・ウレタン塗装などがあり、掃除のしやすさについてはメラミン面材が汚れを拭き取りやすく実用的です。引き出し内部はポリエステル化粧板が基本で、水拭きができて衛生的です。カラーは木目調からシンプルなホワイト系まで幅広く展開しています。

サイズ目安:幅120〜270cm、奥行き45cm前後
価格帯目安:工事費込みで30〜70万円程度

パナソニックの公式サイトを見る

④ トクラス(TOCLAS)

トクラスはヤマハ発動機グループのキッチンメーカーで、人工大理石の技術力が最大の特徴です。キッチンのワークトップに人工大理石を採用するメーカーとして高い評価を受けており、カップボードもキッチン本体との統一感を重視した設計になっています。

代表シリーズは「ベリー」で、天板にも人工大理石を採用しているプランがあります。人工大理石の天板は継ぎ目がなくシームレスで、水をはじきやすく掃除がしやすいです。ただし熱に弱いため、鍋敷きを使う習慣が必要です。

扉の化粧面材はメラミンとウレタン塗装があり、カラーバリエーションも豊富です。引き出し内部はポリエステル化粧板で清掃しやすく、サイレントレールで静かに閉まります。ショールームでの相談対応が丁寧で、プランニングをしっかり一緒に考えてくれるメーカーという評判があります。

サイズ目安:幅60〜270cm、奥行き45cm前後
価格帯目安:工事費込みで35〜75万円程度

トクラスのショールームを見てみる

⑤ ウッドワン(WOODONE)

ウッドワンは無垢材を使ったキッチン・カップボードで独自のポジションを確立しているメーカーです。代表製品「スイージー(su:iji)」はパイン・ウォールナット・桧などの天然木を扉に使用しており、木の温かみと質感を重視する方から絶大な人気があります。

無垢材の扉は特殊ウレタン塗装で保護されており、醤油・油・塩素系漂白剤がついてもシミになりにくい仕上げになっています。実際に長期使用後もきれいな状態を保てるという口コミが多く、見た目だけでなく実用性も高い素材です。引き出しはサイレントレール仕様で、木の家具ながら使い勝手も良いのが特徴です。

取っ手はJ型掘込み・アイアン・ブラックなど複数のデザインから選べ、樹種と組み合わせることで自分だけのオリジナルな雰囲気を作れます。ただし取り扱い業者がリクシルやタカラと比べて限られるため、施工業者を先に確認しておく必要があります。無垢の木は温度・湿度の変化で多少の伸縮があるため、その点は理解したうえで選ぶことをおすすめします。

サイズ目安:幅60〜270cm、奥行き45cm前後
価格帯目安:工事費込みで30〜100万円程度(樹種・グレードによる)

ウッドワンの公式サイトを見る

⑥ フルオーダー家具

既製品メーカーではなく、フルオーダーの家具製作会社に依頼するという選択肢もあります。フルオーダーの最大のメリットは設置スペースに1mm単位で合わせられることです。既製品のサイズが壁の幅に合わない・冷蔵庫との位置関係が難しい・変形した空間への設置が必要、といったケースに柔軟に対応できます。

素材・色・扉の仕様・取っ手・天板の素材もすべて自由に選べるため、キッチン本体・床・壁・建具との統一感を細かくコントロールできます。既製品にはないサイズや仕様を実現できる点は、オーダーならではの強みです。

引き出しレールも既製品と同等かそれ以上のものを選べるため、使い勝手を妥協する必要がありません。納期は製作に時間がかかりますが、完成後は既製品では出せないぴったり感と統一感を得られます。

価格帯目安:30〜100万円程度(素材・サイズによる)
こんな人に向いている:既製品のサイズが合わない方・素材や色に強いこだわりがある方・キッチン全体を統一した空間にしたい方

価格帯の比較まとめ

各メーカーの価格帯を工事費込みで整理します。

リクシル:25〜60万円程度
タカラスタンダード:30〜70万円程度
パナソニック:30〜70万円程度
ウッドワン:30〜100万円程度
トクラス:35〜75万円程度
フルオーダー:30〜100万円程度

ショールームで必ず確認してほしいこと

どのメーカーを選ぶにしても、必ずショールームに足を運んで実物を確認してから決めることをおすすめします。カタログや写真では分からないことが、実際に触れてみると必ず出てきます。

① 引き出しレールの感触
実際に引き出しを引いてみてください。ソフトクローズの効き方・引き出す重さ・閉まるときの静音性はメーカーによって大きく異なります。毎日何十回も使う場所なので、ここの使い心地は特に重要です。

② 化粧面材と引き出し内部の素材
扉の表面をよく見て触れてみてください。傷はつきにくいか・汚れは拭き取りやすいかを確認します。引き出しの内部素材も確認して、水拭きできるかどうかを聞いておきましょう。

③ 天板の素材感
ショールームで水を少し付けてみて、はじき方や拭き取りやすさを確認してください。メラミン・人工大理石・ステンレスなど素材によって全然違います。実際に手で触れて確認するのが一番確実です。

④ サイズのカスタマイズ範囲
設置スペースの幅・高さ・奥行きに対して、どこまで調整できるかを確認してください。既製品はサイズが規格化されているため、希望通りのサイズにならない場合があります。

⑤ オプションの種類と費用
家電収納・ゴミ箱スペース・照明など、オプションの種類と追加費用を確認しておきましょう。オプションを加えると見積もりが大きく変わることがあります。

⑥ 実際に前に立って使いやすさを確認
カウンターの高さ・奥行きは、実際に前に立ってみないと分かりません。引き出しを開けたとき・家電を置いたとき・作業するときの使いやすさを体で確かめてください。家族の中でカップボードを一番よく使う人が一緒にショールームに行くことをおすすめします。

トクラスのショールームを見てみる タカラスタンダードのショールームを見てみる

まとめ

カップボードのメーカー選びは自分の優先順位によって変わります。清潔感・耐久性重視ならタカラスタンダード、バランス重視ならリクシル、家電連携・機能性重視ならパナソニック、人工大理石・上質感重視ならトクラス、無垢材・インテリア重視ならウッドワン、スペースにぴったり合わせたいならフルオーダーが向いています。必ずショールームで実物を確認してから決めましょう。

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