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吊り戸棚メーカー比較|タカラ・リクシル・パモウナ・onedo・toolbox・オーダーを現役プランナーが解説

目次

吊り戸棚、どのメーカーにすればよいか迷っていませんか?

吊り戸棚のメーカー選びで「どこがいいですか?」という質問は、本当によく受けます。正直に言うと、一番良いメーカーというものはなくて、自分の優先することに合ったメーカーが一番良いメーカーだと思っています。

この記事では、代表的な5メーカー+フルオーダー家具を、現役プランナーの視点から比較します。私自身はオーダー家具に関わっているため、既製品メーカーについてはネット上の情報や現場での知見をもとに解説しています。価格帯の目安も合わせてお伝えするので、選ぶときの参考にしてください。

選ぶ前に決めておくべきこと

メーカーを比較する前に、まず自分の中で優先順位を決めておくと選びやすくなります。現場でよく使う基準はこの3つです。

ひとつ目はキッチンとの統一感です。システムキッチンと同じメーカーで揃えると素材・色が合わせやすい反面、必ずしも同じメーカーでなくても空間はまとまります。オーダー家具の場合はとくに、キッチンとは別に空間全体のトーンに合わせて選ぶという考え方が向いています。

ふたつ目はメンテナンス性です。吊り戸棚は油煙や湿気が当たりやすい場所です。掃除しやすい素材かどうかは、長く使ううえで意外と大事なポイントです。

みっつ目はサイズの自由度です。既製品はサイズが規格化されているため、壁の幅にぴったり合わないことがあります。隙間が気になる場合はオーダー家具が有効です。

① タカラスタンダード

タカラスタンダードといえばホーローです。キッチン本体と同じく、吊り戸棚の扉・内部にもホーロー素材を採用しているのが最大の特徴です。ホーローはガラスを高温で焼き付けた素材で、においや汚れが染み込まず、アルコール除菌ができます。油汚れが多いキッチン周りで長く清潔に使いたい方には、素材の選択肢としてとても良いものだと思います。

もうひとつの特徴が電動昇降吊り戸棚です。ボタンひとつで棚全体が降りてくる仕組みで、背が届きにくい方や高齢の方にとっては使いやすさが段違いです。食器乾燥機能付きのタイプも選べます。ただし通常タイプと比べて価格はかなり上がります。

ホーロー素材はマグネットが付くため、内部にマグネット式の収納グッズを自由に取り付けられます。これを活用すると収納の自由度がぐっと上がります。

サイズ目安:幅60・75・90・120cm、高さ50・70・90cm、奥行き約39cm
価格帯目安:通常タイプ3〜8万円程度、電動昇降タイプは10万円以上

タカラスタンダードのショールームを見てみる

② LIXIL(リクシル)

リクシルは国内最大手の住宅設備メーカーで、「シエラ」「アレスタ」「ノクト」などのキッチンシリーズに対応した吊り戸棚を展開しています。木製キャビネット+特殊ウレタン化粧扉の組み合わせが基本で、カラーバリエーションの豊富さが強みです。

最新の「ノクト」シリーズではフラップ扉タイプの吊り戸棚も登場していて、選べる色は40色以上。インテリアに合わせやすい選択肢が揃っています。価格帯は中程度で、コストと品質のバランスが取れているメーカーという印象です。

リクシルのキッチンをお持ちであれば同シリーズで揃えるのが統一感を出しやすいですが、背面収納だけ別メーカーにするケースも実際には多くあります。

サイズ目安:幅45・60・75・90・120・150cm、高さ50・70cm、奥行き約37cm
価格帯目安:3〜10万円程度(シリーズ・サイズにより変動)

LIXILの公式サイトで吊り戸棚を見る

③ パモウナ(Pamouna)

パモウナは家具メーカーとして食器棚・カップボードで高い評価を受けているブランドです。吊り戸棚単体というより、カップボードと一体でコーディネートする背面収納システムとして提案されることが多いです。

家具メーカーならではの仕上げの丁寧さと、カラーオーダーの豊富さ(60色以上)が特徴です。「ここの仕上げが値段相応でしっかりしている」という口コミが多く、品質に満足している方が多い印象です。設置はほぼ完成品が届くため組み立て不要で、搬入・設置がスムーズです。

価格帯はやや高めで、カップボードとセットで選ぶと20万円以上になることもあります。ただしその分、サイズのバリエーションが豊富で設置スペースにぴったり合わせやすく、長く使える品質という点では納得感のある価格設定だと思います。

サイズ目安:幅・高さともに豊富なバリエーション、カラーオーダー60色以上
価格帯目安:カップボードとのセットで15〜30万円程度

Amazonでパモウナの食器棚・収納を見る

④ onedo(ワンド・旧マイセット)

onedoは旧マイセットとして60年以上の歴史を持つキッチンメーカーで、現在はonedo株式会社として展開しています。「水×火×納」をコンセプトに、無駄を省いたミニマルなデザインと高い耐久性を追求しています。

吊り戸棚はKTDシリーズが主力で、シンプルなアルミ取っ手が特徴的です。高さ45cmのコンパクトなサイズが中心で、圧迫感を抑えたい方に向いています。不燃仕様も選べるため、コンロ周りや建築基準上の制限がある場所にも対応できます。

ワンルームマンション・アパート・事務所など、狭小スペースへの設置に対応した薄型シリーズ(奥行き約36cm)も展開しており、コスパを重視してシンプルな吊り戸棚を探している方にとっては選択肢に入るメーカーです。

サイズ目安:幅60〜120cmまで細かく展開、高さ45cm中心、奥行き約35.8cm
価格帯目安:1〜3万円程度とリーズナブル

onedo公式サイトで吊り戸棚を見る

⑤ toolbox(ツールボックス)

toolboxは建材・インテリアのセレクトショップとして知られ、ラーチ合板(針葉樹合板)やラワン合板を使ったオリジナルの吊り戸棚を展開しています。他の既製品メーカーとは明らかに違う、素材感を前面に出したデザインが最大の特徴です。

扉は6色のカラーから選べ、サイズは2種類。キャビネットシステムと組み合わせることで、自分だけのキッチンを構成することも可能です。カフェ風・リノベーション・インテリアにこだわった空間に合わせやすく、「吊り戸棚をインテリアとして使いたい」という方に向いているメーカーです。

ただし住宅設備系の既製品メーカーと比べると、サイズの自由度はやや限られます。また取り扱い店舗も限定されるため、購入前に確認が必要です。

サイズ目安:2サイズ展開
価格帯目安:3〜7万円程度

toolboxの吊り戸棚を見る

⑥ フルオーダー家具

既製品メーカーではなく、フルオーダーの家具製作会社に吊り戸棚を依頼するという選択肢もあります。

フルオーダーの最大のメリットは、設置スペースに1mm単位で合わせられることです。壁の幅・天井高・既存のカップボードとの位置関係など、現場の条件に合わせて設計するため、既製品では出せないぴったり感が生まれます。既製品では隙間が出てしまう場所や、変形した空間への設置にも対応できます。

素材・色・扉の仕様も自由に選べるため、キッチン本体や床・壁との統一感を細かくコントロールできます。「木の天板に合わせた木の吊り戸棚にしたい」「既存のカップボードと全く同じ素材・色で作りたい」といった要望に対応できるのはオーダーならではです。

デメリットは価格と納期です。既製品より費用がかかり、製作・納期にも時間がかかります。ただし長く使うことを前提にすると、コストパフォーマンスは決して悪くありません。一度作れば既製品のように壊れやすい部品がなく、メンテナンスしながら長年使い続けられます。

価格帯目安:素材・サイズにより異なるが、10〜30万円以上が目安
こんな人に向いている:既製品のサイズが合わない方・素材や色にこだわりたい方・キッチン全体を統一した空間にしたい方

価格帯の比較まとめ

各メーカーの価格帯を一覧で確認できるようにまとめました。あくまで目安ですが、予算を決める際の参考にしてください。

onedo:1〜3万円程度(コスパ重視)
LIXIL:3〜10万円程度(標準的な価格帯)
タカラスタンダード:3〜8万円/電動昇降10万円以上
toolbox:3〜7万円程度(インテリア系)
パモウナ:カップボードとセットで15〜30万円程度
フルオーダー:10〜30万円以上(素材・サイズによる)

吊り戸棚の中の収納を整えるグッズ

どのメーカーを選んでも、吊り戸棚の中を使いやすくするための収納グッズがあると便利です。とくに奥行きがある吊り戸棚は、奥の物が取り出しにくくなりがちです。引き出し式の収納ボックスや、仕切りを使って整理すると取り出しやすくなります。

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まとめ

吊り戸棚のメーカー選びは、素材・価格・デザインの方向性を軸に、自分の優先順位で決めましょう。

清潔感・耐久性を最優先にするならタカラスタンダード、コストと品質のバランスを求めるならLIXIL、家具としての完成度を求めるならパモウナ、コスパ重視のシンプルなものならonedo、インテリアとして映えるものを探しているならtoolbox、スペースにぴったり合わせたいならフルオーダーが向いています。

迷ったときはショールームで実物を確認してから決めることをおすすめします。特に素材感や扉の開閉感は、カタログや写真では分かりにくい部分です。実際に触れてみると、自分に合うメーカーがはっきりすることが多いです。

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