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「キッチンの背面に吊り戸棚を付けなかったけど、後悔しないか不安」「なしにして後悔した人の話を聞きたい」——こうした声は現場でもよく耳にします。開放感を優先して吊り戸棚をなくした結果、収納が足りなくなったというケースは実際に起こります。一方で、なくして正解だったという声が多いのも事実です。
10年間プランナーをしてきて感じるのは、吊り戸棚なしで後悔するかどうかは、キッチンの間取り・収納量・家族構成でほぼ決まるということです。この記事では、吊り戸棚なしで後悔しやすい人の特徴3つと、後悔しないための判断の仕方をお伝えします。
📌 この記事はこんな人向けです
- キッチン背面の吊り戸棚を付けるか外すか迷っている
- 開放感を優先したいが、収納が足りるか不安
- もし収納が足りなくなったときの対処法を知っておきたい
吊り戸棚なしで後悔する人の特徴3つ
吊り戸棚をなくして後悔する理由として、いちばん多いのが収納不足です。新居に引っ越して実際に荷物を入れてみると、食器・食材・調理器具が思ったより多く、カップボードだけでは入り切らなかった、というパターンです。次の3つに当てはまる方は、とくに注意してください。
① パントリーなど、代わりの収納がない
キッチン周りの収納がカップボードだけで、パントリーや別の収納がない場合は収納不足になりやすいです。現場でとくに多いのが、パントリーのないマンションを購入した4人家族のケース。幅1,600mm程度のカップボードだけでは荷物が収まりきらず、キッチン周りが散らかってしまいます。
② 将来的に食器や調理器具が増える予定がある
結婚・出産などで、引っ越し前より食器や調理器具が増える予定がある場合は要注意です。戸建てでも、開放感を優先して吊り戸棚をなくした結果、家族が増えて収納不足に陥るケースがあります。今は余裕があっても、ライフステージの変化を見越した計画が必要です。
③ 使用頻度は低いが捨てられない物が多い
来客用の食器や季節の調理器具など、めったに使わないけれど捨てられない物が多い場合も後悔しやすいです。こうした物の置き場を事前に決めておかないと、キッチン周りに物が溢れてしまいます。
逆に、吊り戸棚なしで正解だった人の特徴
一方で、吊り戸棚をなくして正解だったという声もたくさんあります。次のような条件がそろっていれば、なしでも困らないことがほとんどです。
LDK一体型の間取りである
キッチンとリビングがつながっている場合、吊り戸棚がないことで空間が広く明るく感じられ、開放感が大きく向上します。
パントリーや大容量カップボードで収納が足りている
収納量をほかで確保できていれば、吊り戸棚がなくても不便を感じません。
身長が低く、吊り戸棚の上段に手が届かない
結局使わない収納なら、なくしてしまった方がすっきりします。
なしにする前に確認したい3つのこと
💡 吊り戸棚をなしにする前のチェック
- 収納量のシミュレーション:今ある食器・食材・調理器具をすべて書き出し、カップボードだけで収まるか確認する
- 将来の変化を考慮:家族が増える予定や、趣味の調理器具が増える可能性があるなら、収納に余裕を持たせる
- 代替収納の確保:パントリーや食器棚など、吊り戸棚の代わりになる収納があるか確認する
この3つをクリアできていれば、吊り戸棚なしにしても後悔しにくくなります。判断に迷うときは、収納量のシミュレーションだけでも先にやっておくと、必要かどうかの答えがかなり見えてきます。
圧迫感が気になるなら「小さめ吊り戸棚・飾り棚」という選択肢
キッチン空間が狭い場合、大きな吊り戸棚を設置すると圧迫感が出やすくなります。そういうときは、全部なくすのではなく、飾り棚や小さめの吊り戸棚を設置するという中間の選択肢があります。収納と開放感のバランスを取りながら、キッチンにワンポイントの飾りスペースを作れます。
もし収納が足りなくなったら:後付けでできる対策
吊り戸棚をなしにして収納が足りなくなっても、後から対応できる方法はあります。
壁面収納を追加する
壁に棚板を取り付けるか、突っ張りタイプの壁面収納を使うことで収納量を増やせます。賃貸で壁に穴を開けられない場合も、突っ張りタイプなら対応できます。
カップボードの上にキャビネットを追加する
天板の上に置き型のキャビネットを設置すると、見た目をすっきり保ったまま収納を増やせます。
収納そのものを見直す
使用頻度の低い物を処分するか、押し入れ・クローゼットなど別の場所に移すことで、キッチン周りに余裕が生まれます。
既存のカップボードに合わせて吊り戸棚だけ後付けする
「カップボードの上に吊り戸棚だけ後から付けたい」という依頼も多くあります。カップボードがメーカーの既製品なら、同じシリーズで合わせると見た目がきれいに仕上がります。既製品に合うものがない場合は、オーダー家具なら設置場所のサイズに合わせて1mm単位で製作でき、スペースを無駄なく使えます。キッチンはリビングからも見える場所なので、空間の雰囲気に合わせた自分だけの家具を置けるのもオーダーの魅力です。
💡 後付けリフォームを検討している方へ
吊り戸棚の後付けや壁面収納の造作は、壁の下地・電気配線・梁の位置によって工事の可否や費用が変わります。実際の費用感を知りたいときは、リフォームの一括見積もりサービスで複数の業者から無料で見積もりを取って比較するのが確実です。
プランナーKの本音:迷うなら「収納は多め」に振っておく
🙋 現役プランナーとして正直に言うと……
吊り戸棚を付けるか外すかで相談を受けたとき、私がよくお伝えするのはこうです。
「収納は、後から減らすのは簡単でも、増やすのは大変です」
開放感は確かに魅力ですが、住み始めて数年でライフスタイルは変わります。少しでも「足りるか不安」と感じるなら、吊り戸棚を付けておくか、パントリーなどの代替収納を確保しておく方が、後悔は少ないというのが実感です。
逆に、LDK一体型で収納がしっかり足りている、上段に手が届かない、というはっきりした理由があるなら、なしにして開放感を取る判断も十分アリです。
まとめ:吊り戸棚なし判断の結論
- ⚠️ 後悔しやすいのは → 代替収納なし・将来物が増える・捨てられない物が多い人
- ✅ なしで正解なのは → LDK一体型・収納が足りている・上段に手が届かない人
- 💡 判断の前に → 収納量のシミュレーションと将来の変化の確認を
- 🔧 足りなくなっても → 壁面収納・置き型キャビネット・後付け吊り戸棚で対応できる
今回紹介した3つの特徴に当てはまる方は、吊り戸棚の設置を前向きに検討してみてください。収納のシミュレーションと将来の変化を踏まえて判断すれば、後悔しにくくなります。もしなしにして足りなくなっても、後付けの手段はあります。まずはメーカーや専門家に相談してみましょう。
ショールームで実物を確認してから決めましょう
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