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吊り戸棚完全ガイド|設置する?しない?サイズ・メーカー・後悔しないポイントを現役プランナーが解説

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目次

このガイドについて

吊り戸棚をつけるかどうか、サイズはどうするか、どのメーカーがいいか——キッチンの背面収納を計画するとき、吊り戸棚に関する悩みは尽きません。つけて後悔した・つけなくて後悔したという声は現場でどちらも聞きます。

このガイドでは、吊り戸棚に関するすべての疑問に現役プランナーの視点からお答えします。10年のプランニング経験をもとに、設置の判断基準からサイズ選び・メーカー比較・後付けの方法まで、ひとつにまとめました。各テーマの詳細記事へのリンクも用意しているので、気になる部分をさらに深掘りできます。

吊り戸棚とは何か

吊り戸棚とはキッチンの背面・カップボードの上部に設置する壁掛け式の収納棚です。床には置かず、壁に固定して「吊る」形で設置します。カップボードの天板上部の空間を収納として活用できるため、キッチン全体の収納量を大幅に増やせます。

扉のタイプは両開き扉・上開き扉・引き戸・オープン棚(扉なし)の4種類があります。それぞれ使い勝手と見た目が異なるため、設置環境と優先順位に合わせて選ぶことが大切です。

吊り戸棚はつけるべきか

吊り戸棚をつけるかどうかは、収納量・間取り・家族構成によって変わります。一概に「つけた方がいい」とも「つけない方がいい」とも言えません。ただ、現場で多く見てきた経験から、判断の基準をお伝えします。

つけた方がいいケース
パントリーがなくカップボードだけで収納を確保している・食器や調理器具が多い・将来的に家族が増える予定がある——こういった方は吊り戸棚をつけた方が後悔しにくいです。収納量が足りなくなってから後付けするより、最初から設置しておく方がコストも見た目もすっきりまとまります。

つけなくていいケース
パントリーや大容量のカップボードで収納量が確保できている・LDK一体型で開放感を重視したい・身長が低く吊り戸棚の上段に手が届かない——こういった方はなしでも問題ないことが多いです。

迷ったときの判断基準
現状の食器・調理器具をすべて書き出して、カップボードだけで収まるかどうかシミュレーションしてみてください。余裕がなければ吊り戸棚を設置する方向で検討しましょう。将来の変化(出産・子どもの成長・趣味の増加)も考慮に入れると判断しやすくなります。

吊り戸棚はいる?いらない?の詳細記事を見る

吊り戸棚なしで後悔するケースとしないケース

吊り戸棚をつけなかったことで後悔する方のパターンはほぼ決まっています。パントリーがなく収納スペースがカップボードだけの場合、住み始めてすぐに収納が足りなくなることがほとんどです。特に4人家族でパントリーなしのマンションでは、幅1,600mm程度のカップボードだけでは荷物が収まりきらないケースが多いです。

一方で吊り戸棚をつけなくて正解だったというケースもあります。LDK一体型でリビングからキッチンが見える間取りでは、吊り戸棚がないことで空間が広く明るく感じられます。また身長が低くて上段に手が届かない方・パントリーや大容量カップボードで収納が確保できている方は、なしでも快適に使えています。

吊り戸棚なしで後悔する人の特徴3つを見る

吊り戸棚のサイズ選び

吊り戸棚のサイズは高さ・奥行き・幅の3つで決まります。それぞれのポイントを整理します。

奥行き
基本は30〜35cmが使いやすい目安です。奥行きを深くしすぎると奥の物が取り出しにくくなります。カップボードの奥行きとのバランスも重要で、カップボードの奥行きが45cmなら吊り戸棚は30cm以下にすると作業スペースが確保しやすくなります。

高さ(カップボード天板からの距離)
カップボードの天板から吊り戸棚の下端まで65cm程度を確保するのが基本です。これより低いと炊飯器などの蒸気が直接当たりやすくなり、圧迫感も出ます。逆に高くしすぎると吊り戸棚の下段に手が届きにくくなります。使う人の身長に合わせて65〜75cmの範囲で調整しましょう。


カップボードの幅と揃えると統一感が出ます。カップボードより幅を広くする場合は、デザインや色を合わせることで違和感なくまとまります。

吊り戸棚の奥行きと高さの詳しい選び方を見る

吊り戸棚のサイズパターン比較

吊り戸棚のサイズは大きく3つのパターンに分けて考えると整理しやすいです。スタンダードサイズ・大きいサイズ(飾り棚あり)・小さいサイズの3パターンで、それぞれ収納量と空間の印象が大きく変わります。

スタンダードサイズは収納量と開放感のバランスが取れた、最もよく選ばれるパターンです。大きいサイズは収納量を最大化したい方向けで、冷蔵庫上も収納として活用できます。小さいサイズは壁の面積が多く残るため圧迫感が少なく、LDK一体型の間取りに向いています。

吊り戸棚3パターンのスケッチ比較を見る

吊り戸棚の後付けはできるか

「吊り戸棚をつけなかったけど、やっぱり収納が足りない」という場合でも、後付けで対応できます。現役プランナーとして多くの後付け案件に携わってきましたが、取り付け自体ができなかったという経験はほとんどありません。

後付けで最初に確認すべきは壁の下地です。まず施工した工務店やハウスメーカーに相談するのが一番早い方法です。下地がない場合でも柱や間柱を使えばほぼ希望の位置に取り付けられます。マンションの場合はパイプスペースの位置だけ事前に確認しておくことが重要です。

吊り戸棚の後付けの詳細・費用を見る

吊り戸棚のメーカー選び

吊り戸棚のメーカーはカップボードと同じメーカーで揃えると統一感が出やすいです。ただし必ずしも揃える必要はなく、空間全体のバランスで選ぶ方がきれいにまとまることもあります。

清潔感・耐久性を重視するならタカラスタンダード(ホーロー素材)、バランス重視ならリクシル、コスパ重視ならonedo(旧マイセット)、インテリア性重視ならtoolboxが向いています。また既製品のサイズが合わない・デザインにこだわりたい場合はオーダー家具という選択肢もあります。

吊り戸棚メーカー比較の詳細を見る

吊り戸棚設置時の注意点

吊り戸棚を設置するときに見落とされがちなポイントをまとめます。設計段階で確認しておけば、住んでからの後悔を防げます。

蒸気対策
炊飯器や電気ケトルの蒸気が吊り戸棚の底板に直接当たると、棚板が変色・変形します。カップボードの天板から吊り戸棚の下端まで65cm程度確保し、蒸気の出る家電の置き場を工夫しましょう。

照明の設置
吊り戸棚の下部にLED照明を設けると、カップボードの作業スペースが明るくなります。後から照明だけ追加するのは手間がかかるため、吊り戸棚の設置と同時に検討しておくのがおすすめです。

コンセントの位置
吊り戸棚を付けた後にコンセントが隠れてしまうケースがあります。設置前にコンセントの位置を確認して、吊り戸棚の配置に影響がないかを確かめておきましょう。

後悔しないための最終チェックリスト

設置の判断
□ 現在の収納量をシミュレーションした
□ 将来の家族構成の変化を考慮した
□ LDKの開放感と収納量のバランスを検討した

サイズ選び
□ カップボードの天板から65cm以上の距離を確保した
□ 奥行きを30〜35cmに設定した
□ 使う人の身長に合わせた高さを確認した

設置・仕様
□ 蒸気の出る家電の置き場と吊り戸棚の位置関係を確認した
□ 照明の設置を検討した
□ コンセントの位置を確認した
□ 後付けの場合は壁の下地・パイプスペースを確認した

まとめ

吊り戸棚は設置するかどうかの判断から始まり、サイズ・メーカー・設置時の注意点まで決めることが多い部分です。ただ、収納量のシミュレーション→サイズ決め→メーカー選び→ショールーム確認の順番で進めれば、後悔しにくい選択ができます。迷ったときはこのガイドに戻ってきてください。

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